子供の運動会がちょっと気持ち悪い
今日は子供(5歳)の幼稚園の運動会です。ほんとは運動会開始の9時には行かなきゃだったけど、いまいちやる気が湧かず(子供の運動会なのにそりゃないだろって感じですが)幼稚園に着いたのは10時半。
ちょうど親子競技が始まる時でしたよ。運良く子供と競技に参加することができて、子供はすごく喜んでくれてたみたいです。それだけでも行ってよかったかな。
ただ見てて思ったことがあります。子供の観点と親の観点から一個ずつ。
子供の運動会が素直に楽しいと思える人は以下読まない方が良いです。読んで「コイツ何言ってんだ?」てなるだけなので。
思ったことの一個目。
まず子供を見てて、
全員で同じことをやるって気持ち悪い。
ダンスとか組体操とかね。まぁ分かりますよ。子供が全員で一個のことをやるって、大人から見てると可愛いです。
でもその可愛らしさって、「大人の言うことを従順に聞いてる可愛らしさ」なんじゃないかと。
周りの子供と同じことが出来ない子、周りの子供にちょっとした迷惑をかける子が「ダメな子」に見られている雰囲気がすごくあります。幼稚園の先生が周りの子供と同じ行動するように必死でフォローしてるとこを見るとね。
幼稚園の子供たちに個性を求めるのも酷かもしれませんが、幼稚園てたぶんちょっとしたモノゴコロが付いて来る時。そんな時期に周りの子供と同じことを出来ることが良いことだという価値観を与えてしまうのは、すごくもったいない気がします。
だからと言って自分がそれを改善するために何か行動を起こせるわけでもないのが僕の情けないところなのですか。
次に親の観点からです。
あんまり楽しそうにしてる父親いないよね?
これ考えてみました。だって子供の晴れ舞台ですよ?なんで楽しくないんだろうかと。みんなしゃあなしで来てる感がすごくある。
理由は2個思いつきました。
1つは「全員で同じことをやるって気持ち悪い」と実はちょっと感じていること。
なんとなくそう思ってる人も結構多いんじゃないかと思います。本音を本音のまま言わないほうが得しますしね。長谷川豊さんしかり。
(決してこの方の主張が正しいとは思っていません。むしろちょっと酷いこと言うなぁと思っています。もうちょっと違う言い方であればここまで炎上しなかったかも。)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimayoshifumi/20161002-00062792/
もう1つは「自分が主役じゃないこと」です。いま会社でサラリーマンやってて、自分が主役で働いてるって感じることが出来ている人ってどれくらいいるのでしょう?きっとほとんどいないですよね。
平日の毎日、自分が主役でない日々を送っているのに、休日まで子供が主役で自分は主役じゃないのかと。
そんな感覚を持っている人が多いような気がしてなりません。
現に僕は去年まで現場で仕事をしてました。現場では主役はやはり実務を担当する若手のスタッフなのです。
そして今年度から企画・管理系の部署に異動になりました。客観的に見ればそんな悪い異動ではありません。
でもね、企画・管理系の仕事って、やっぱり主役じゃないんですよ。部署名だけ聞くと華やかに見えるけどね。(少なくとも僕はそう感じています。)
なので、異動後、子供と出かけるのが本当に億劫になりました。僕の例は一般的ではないかもしれませんが(人の気持ちの一般化は難しいですね)
以上、まとめると僕が子供の運動会に行って感じた気持ち悪さは、
「みんなと同じことをやる気持ち悪さ」
「自分がその場の主役じゃないと感じている人の多さ」
の2点です。
ちょっと午後からそれを否定する視線で運動会を見てみたいです。
ちなみに振り返ると僕の経歴は
高校卒業後すぐに入学した大学を半年で中退→とある大学に運良く合格→1年浪人して卒業→就職
という、ちょっと回り道しただけで極めて他の人と同じなのです。